注文住宅は平屋タイプが人気!メリット・デメリットを解説
姫路市で暮らしていて、そろそろ家を建てようかと考えているご家庭もあるのではないでしょうか。注文住宅というと2階建ての住宅が一般的ですが、最近注目されているのはワンフロアに全てが収まる平屋です。姫路市には平屋を得意としているハウスメーカーや工務店も沢山あります。どのようなメリットやデメリットがあるのかを詳しく紹介します。
地震に強いので安心して暮らせる
日本は地震が多い国なので、全国どこに住んでいても地震の被害を被ってしまう恐れがあります。姫路市も例外ではなく、阪神・淡路大震災を経験した人も多くいるでしょう。近畿圏の広範囲に甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災では、姫路市内の多くの建物が倒壊しました。そのため注文住宅を建てる際には、安全を重視する人が多くなっています。
平屋のメリットには、地震に強いことが挙げられます。建物は元々、高さが増すほど不安定で地震が起きたときに揺れやすくなります。高層ビルなどを見ても、同じ地震でも上の階の方が下の階よりも揺れが大きいことが分かります。一階だけしかない平屋は、その他の住宅に比べて揺れにくい建物といえるでしょう。
それに2階建ての注文住宅よりも軽いので、倒壊しにくいというメリットもあります。大規模な地震が起きると家そのものがつぶれてしまい、それに巻き込まれて亡くなるケースも起こっています。平屋の場合には屋根の重さしかありませんし、構造的に耐震面が有利に働きます。そのため家がつぶれることが少なくて済みます。
そして1階の方が2階よりも逃げやすいというメリットもあります。1階で火災が発生した際には、既に火が回ってしまって2階にいた人が逃げ遅れるということも起こります。1階であれば窓から逃げられるので、いざという時に逃げやすいというのが特徴です。
階段がないので高齢になってから安心
平屋の注文住宅のメリットには、階段がないのでバリアフリーに対応できることが挙げられます。若いときにはあまり感じませんが、高齢になると足腰が弱ってくるので階段の昇り降りが負担に感じることがあります。足を踏み外して怪我をするリスクもあり、2階建て住宅だけど1階しかほとんど使っていないといったこともあるようです。
階段がないとフラットに移動することができるので、家の中を移動しやすくなります。洗濯物を干すために2階に上がったりする必要もなく、家事の効率が上がるという面もあります。高齢になってから転倒して骨折したりすると寝たきりになる恐れもあるので、転倒のリスクが少ないバリアフリーの家が人気を集めています。
それから太陽光発電との相性が良いというメリットもあります。単純に2階建て住宅よりも屋根の面積が大きくなるので、太陽光パネルを設置できる面積も増えます。太陽光で作られる電気も大きくなるので、売電して利益を得ることもできます。ただし、立地や日当たりなどによっても発電量は変わってきます。
その他にも平屋には、部屋と部屋の距離が近いので家族のコミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。生活動線や家事動線もコンパクトなので、効率的に家事や育児をこなせるようになるでしょう。子供が大きくなると2階の自分の部屋にこもりがちということも多いですが、ワンフロアの住まいだと距離が近いので子供の気配を感じられます。
マイナス面にも目を向けて検討することが大事
平屋にはメリットだけではなくデメリットもあるので、注文住宅を建てる際にはマイナス面にも目を向けて検討する必要があります。 まず、平屋の方が費用が高くなりやすいことが挙げられます。広い土地が必要なので、土地から購入する場合には広い土地を購入するための資金が必要になります。立地などにもよるでしょうが、駅から近いなど利便性の良い土地だと高額になってしまうこともあります。
建築費用に関しては、平屋だと屋根の面積と基礎部分の面積が大きくなります。2階建て住宅よりもコストがかかるので、その分の費用は割高です。ただし、高い部分を作業するための足場などは必要ないので、その分のコストは抑えられます。どちらが安いとは一概には言えませんが、平屋の方が費用は高くなる傾向にあるようです。
それから採光性に配慮する必要もあります。平屋の奥の部屋などは光が届きにくいので、天窓を設けたり中庭を設置するなど光を取り入れる工夫を施すことが大切です。周りに住宅が建っていて日当たりが悪い場合には、より光を取り入れにくくなります。十分な採光性を確保する工夫が求められます。
また、平屋の方が2階建て住宅よりも、建物そのものの建築費が安くなる場合もあります。2階建て住宅だと高いところを作業する際に足場を組む必要がありますが、1階だけであればそういった手間がかかりません。その分建築にかかるコストも抑えられるからです。
平屋の注文住宅には、地震に強いことや階段がないので高齢になってからも安心して暮らせるというメリットがあります。生活動線もコンパクトなので、家事もしやすいです。デメリットとしては、費用が高くなりやすいことや採光性を確保する工夫が必要になることが挙げられます。